求められる役割に全力で応えれば、誰もが能力を発揮できる場を。

Project ManagerH.H

Profile

茨城大学兼国立天文台宇宙電波観測所にて修士の学位を取得。NEC航空宇宙システムにて航空衛星システムのSIerを務めた後、政府系銀行システム・証券取引所システム・航空会社システムのPM及びPMOとして従事。また、サーバ移転業務やパッチ配信といったインフラ周りの業務も経験。2021年9月にプロジェクト管理グループのマネジャーとして入社。

地に足の着いた仕事で、会社の土台を固めていく

航空衛星システムや銀行・証券、クレジットカード……これらは、マネージャーのH.Hがいままで、他社で開発に携わってきたジャンルのごく一部だ。強いこだわりはなかったものの、堅牢で安定した動きを求められるシステム開発の実績が、気づけば増えていた。

「とくに衛星システムは、24時間止まれないもの。システムトラブルなどで停止してしまったら、すぐに人命にかかわるほどの影響が出てしまいます。銀行・証券、クレジットカードといった金融系のシステムも、少しでも問題があればすぐに大きなニュースになりますよね。そうしたシビアなシステム開発に、長く関わってきました。おそらく、プレッシャーが大きくてぴりぴりした現場にもあまりストレスを感じない性格が、向いていたんだと思います」と、彼は穏やかに笑う。

シビアだからこそのやりがいもあって、目の前の作業が大きな仕事につながっていく面白さは、何物にも代えがたかった。同じ業界の仲間と話すとき「あんなに大きな案件に携わっているんだね」と感心されたことだって、少なくない。

LANWAYで求められていたのは、彼のそんな品質管理能力だった。ミスの許されない現場を渡り歩いてきた感覚を活かし、プロジェクトや製品のもろい部分を見つけて直していってほしいと、代表の片田に言われた。

「LANWAYはアプリ開発を中心に売上を上げている会社なので、いままでシステム畑を歩いてきた自分にとっては、挑戦でもありました。でも、品質をチェックする立ち回りなら、これまで数多く果たしてきた役割。求められたことに応えながら、価値を出せると感じたんです」

入社してすぐ担当したのは、設計書のリニューアルだ。プログラムの定義や処理フローをまとめるフォーマットが簡素すぎて、仕事がときどきうまくいっていないと感じる。社内の情報共有だけでなく、クライアントへの説明資料にも使えるクオリティに仕上げたことで、流れが変わった。「ベンチャー企業だからものづくりが先行するのは仕方ないし、それはそれですばらしいこと。けれど、こうした足場を固めることで、もっと先に行けるから」と、彼は言う。

クライアントから「パートナー」として見られる喜び

いまはプロジェクト全体の品質を担保するため、全案件の工程管理や実装後のテスト管理などに取り組んでいる。

「くわえて近ごろ担っているのが、プロジェクトマネージャーの役割です。要件定義やクライアントとの折衝、進捗管理に報告、設計書の作成やレビューへの対応……最終的な品質担保も含めると、本当に一気通貫でプロジェクトを見せてもらっています。同じ案件でも、マネジメントと品質管理では見え方が異なるもの。さまざまな視点からひとつの案件に携わることで、自分の引き出しが増えているのを感じますね。プロジェクトマネジメント自体にはあまり自信がないのですが……でも、これからのスキルを考えれば必要な経験だから、この機会がありがたい」

会社が求める業務や個人の磨くべきスキルを踏まえて、どんな仕事でも任せていくのがLANWAYのスタイルだ。必要だと判断すれば、その時点での経験の多寡は関係ない。最初は自信がなくても、やっていくうちに学べることがたくさんある。

「LANWAYの仕事は、社外との打ち合わせでも個人の影響範囲が大きいんです。クライアントから言われたことをやるだけじゃなくて、自分の意見が求められる。とくに長い付き合いの大手クライアントからは『LANWAYさんはどうすればいいと思いますか?『あなたはどうしたいですか?』という質問をよくされます。ただ手を動かすベンダーではなく、アプリ開発の方向性を決めていくパートナーとして見てもらえているのを感じるんです。たとえば、新機能を入れたいと要望があっても、そのタイミングですべて盛り込むのが正解だと思えなければ、時期を改めるように提案します。よりよいものをつくるためには、切り捨てる判断も必要だと思うからです。ただ、代表の片田さんが信頼を得てきたからとはいえ、私のような現場のマネージャークラスにも『やりたいようにやってくれ』という環境が与えられるのは、本音のコンサルティングを大切にしてきたLANWAYならではの醍醐味だと思いますね」

自分の「こうしたい」「こうなりたい」に応えてくれる場所

そのダイナミズムは内容だけでなく、作業の量にも影響する。大手クライアントの公式アプリをリニューアルしたときは、その規模の大きさに息を呑んだ。通常の10倍以上の物量を一度に動かすのは、戦いだ。夢中になって量をさばいていくうちに、成果物のクオリティや自分自身のスキルが、さらに磨かれていく。

「開発やデザイン、営業といったさまざまなチームと連携して、タイトなスケジュールで物事を進行していくのは、本当に大変です。でも、いつだって『この経験を次にどう活かすか?』を考えながら動いています。いまやっていることの達成感は、きっと何年後か先で味わえるんだと思う」

先日は、社内の打ち合わせで思わず涙を流してしまったという。求められる仕事と現場の板挟みになり、よりよいものをよりよくつくる方法を探しあぐねた末の、一粒だった。

「あの涙には、自分でも驚きましたね。僕はいまの仕事に、こんなにも本気で取り組んでいたんだなと気づいて……一人ひとりがそれぞれの能力を発揮できる環境を整えたいと、改めて強く感じました。それが、LANWAYのものづくりの品質向上につながると信じているし、僕に与えられた役割です」

つねに俯瞰して仕事をとらえ、その瞬間に必要だと思うことに、全力で対応する。そうやってボールを打ち返しているだけでも、充分に自分の幅が広がっていく実感がある。

「LANWAYは、全力で仕事に取り組もうと思えば、いくらでも取り組める会社です。それこそ涙してしまうこともあるくらい、本気でやれる。クライアントに寄り添って本当にいいものを作りたい人や、責任ある仕事をつかみ取りたい人には、もってこいの環境だと思います。一方で、個人に応じて仕事を割り振っているから、ワークライフバランスを大事にしたい方にもちょうどいい居場所がつくれるはず。『自分はこうしていきたい』『こういうことをやっていきたい』に応えて、多くのチャンスを与えてくれる場なんだと感じます」