経験が浅くてもいい。くらいついて、真摯に向き合えば、ものづくりの喜びを感じられる。

EngineerH.S

Profile

高校卒業後、不動産営業の活動をするも”ものづくり”に興味を持ち、独学にてプログラミングを習得。中でもスマートフォンアプリの開発を集中的に勉強し、SESにて大手小売企業に常駐する。2022年に入社し、開発メンバーとして主に検証・デバッグに従事。見かけによらず、アグレッシブな性格から休日のスキューバダイビングは欠かさない。

経験はなかった。でも、いつかアプリをつくってみたい

H.Sがエンジニアという仕事に興味を持ったのは、20代前半のこと。建築施工管理やマンションの営業など、まったく畑違いの仕事をしていながら、いずれはアプリを作ってみたいと考えていた。

「独学でプログラミングを勉強してみたり、個人でアプリを作ってみたり……実務経験がなくてもエンジニアになれる道を探して、自分なりに努力を続けていました。とくに、Apple社が発表しているオープンソースのSwiftをさわるのが好きでしたね。すっきりしていて、書いていて気持ちいいんです。それでいつかiOS関連の仕事に携わりたいと考えるようになったものの、求人広告を見ていると、たいていの未経験者募集は30歳まで。そろそろ動き出さなきゃ間に合わないと腹をくくったのは、29歳のときでした」

ソフトウェアやシステムの開発・保守・運用などを、業務委託で請け負う企業に入社。さまざまな現場を数多く見ることで、現場経験を積もうと考えた。

「確かに経験値は上がったけれど、心から面白いと思えるジャンルの仕事には出会えませんでした。枠が空いているプロジェクトにアサインされて、言われたとおりにプログラムをさわるだけ。一年ほど働いたのち、もっと幅広い仕事がしたいと思うようになって、転職サイトからLANWAYを見つけました」

経験が浅い者の応募も受け付ける懐の広さと、幅広い業務内容に惹かれた。Webサイトやモバイル、アプリなど、さまざまなプロジェクトで自分のスキルを磨きたかった。

「最終面接で本社に来たとき、代表の片田さんと話す機会がありました。仕事の話だけでなく、趣味の話でも盛り上がりましたね。そのざっくばらんな空気感が心地よくて、ここならきっと楽しく働けると思ったんです」

手を挙げれば、いくらでも挑戦できる環境

ここなら、さらに成長できる。前向きな気持ちで飛び込んだはいいけれど、専門的に学んだ経験がないぶん、苦労は多かった。LANWAYの高い業務レベルに、自分のスキルがなかなか見合わない。わからないことも少なくなかった。

「でも、周りの方々がすごく丁寧にフォローしてくれるんです。みんな優しく教えてくれるから、その空気には救われていますね。ただ、わからないときに自分だけで抱え込まず、きちんと質問や確認をすることは徹底しています。そうやって経験の浅さをカバーしていくしかないですから」

温かいムードがあるからこそ、チャレンジもしやすい。入社して4ヶ月ほど経ったとき、一度も実務経験はなかったけれど、かねてから興味のあったプログラムの実装に手を挙げた。LANWAYが向き合っている案件の規模や、自分のスキルによってためらうことはなかったかを尋ねても、彼は首を横に振る。

「わからないことは確認しながらやっていけばいい、と思えたんですよね。採用面接に同席していたリーダーの方も、やりたいならやってみたら? と背中を押してくれました。せっかくチャンスをくれた方々の顔をつぶさないようにしなきゃ、というプレッシャーはありましたが……」と、笑う。

そんなふうに獲得した人生初の実装業務は、楽しかった。なんとかくらいついて手を動かすうちに、プログラムが組みあがっていく。自分が生み出したものがシステムに反映され、動き始めるのは、やはり面白い。大きなクライアントの案件が多いだけに、機能をリリースしたときにはユーザーの反応も見える。滞りなく動作していることがわかれば、ほっと胸をなでおろし、自分の仕事を誇りに思う。

「いまは、あるアプリで、新機能の実装をまるごと担当しています。もともとの役割だったテストやテスト管理もあるから、タスクがすごく多くて……言われた作業をこなすだけじゃなく、テストチームをリードしながら、まだ慣れない実装を進めていくんです。要領が悪いから頭が真っ白になる瞬間もありますが、この峠を越えたら、また成長できる気がします」

つい数ヶ月前に完了したばかりのプログラムを見返せば、もっとこうすればよかったと思う。それはそのまま、彼がどんどん成長しているということの証拠だ。いま四苦八苦している経験も、かならず次につながる。

「エンジニアは、決められた制約のなかで最適解を探していく仕事。周りはみんな仕事の理解が早くて、いまはその高いレベルに追いつくのが精一杯だけど、ここにはこれまでなかった仕事の面白みがあります。手を挙げて、場数を踏んで、どんどん成長できる環境だと思う」

10年抱いてきた夢に、たった数ヶ月で近づけた

LANWAYが追求する「本音で、つくる」を実現するためには、なにが必要か? ユーザーに寄り添って、本当に必要なものを見出すこと。妥協なく手を動かすこと。これが最善だと確信が持てるなら、前提を覆すような提案だって恐れないこと。社内のエンジニアを見ていると、そんな姿勢が欠かせないと気づく。

「そんなふうにLANWAYが理想とするものづくりをしていくために、僕はまだまだスキルが足りていません。学んでいくしかないですよね。ただ、エンジニアになる前から個人で勉強してきたことが、実務と結びついて、ぐっと理解が深まる場面も増えてきました。手を挙げたぶんだけ挑戦させてもらえたり、裁量が広がったりするのは高負荷でもあるけれど、成長のための大きなチャンスです」

キャリアを積んで、周りと意見を交わせるようになれば、もっとよいものがつくれるはず。そんな期待を抱きながら、彼は今日も目の前のタスクと向き合う。

「アプリ開発に憧れを抱いてから、10年ほど。ただの趣味が仕事に変わってきている現状は、感慨深いものがあります。個人でつくっていたアプリは数ダウンロードしかしてもらえなかったのに、いまは何百万人ものユーザーが、僕の実装した機能にふれてくださっているんですから」

夢は、さらに広がった。もっと別のクライアントや、もっと別のジャンルのアプリにも挑戦してみたい。LANWAYならば、それができる気がする。

「いつかユーザーの生活に寄り添って、なくてはならないようなアプリをつくりたいんです。だから、エンジニアとして無敵になりたい。いろんな知識を吸収して、できないことが何もないようなエンジニアになり、クライアントに寄り添ってものづくりをすることが、いまの目標です」