【社員インタビュー】現場監督、営業マン、そして「やりたかった」プログラマーへ/iOSエンジニア H・Sさん
最初は、建設現場の監督から
ーー以前はどのようなお仕事をされていたのですか?
高校卒業後、工事現場の施工管理をする会社に入りました。今のIT業界とはまったく関係ないですね。なぜ施工管理の会社に入ったのかというと、実家が施工管理の会社を経営していたからなんです。実家とは縁もゆかりもない会社に就職しました。
この会社には現場監督などをやりながら5年近く在籍しました。そして、その後4年ほど、実家の会社に在籍しました。この建設業界での経験を通じて、自分なりに人とのコミュニケーションのしかたや仕事の進めかたを学んだように思います。
そもそも、職人さんをまとめて現場監督をするという仕事は、コミュニケーションに気を遣います。普段は優しい職人さんも、仕事となると一気に厳しくなることが多いです。そのオンオフの使い分けに、最初は怖さを感じていました。
そこで揉まれながら自分なりに得たことは、コミュニケーションでは気を遣い過ぎないことが大切だというものでした。気を遣い過ぎて固くなって、やりとりが満足にできなくなってしまうのは避けたいところです。
そのおかげもあってか、職人さんからは次第に好かれるようになってきました。
「気を遣い過ぎない」というコミュニケーションのコツは、自分の中で今でも生きています。
また、自分はスケジュールを管理して仕事を進めることが苦手でした。「明日も怒られるんだろうな…」と思いながら帰宅することもしばしばありました。そんな私が多数の職人さんのいる現場で仕事ができたのは、「やるしかない」と思ったからかもしれません。
ある意味での開き直りかもしれませんが、この「やるしかない」が、結果的に仕事場に自分を適応させてくれたような気がします。納期に追われているとき、職人さんと相談して、工程の中で遅れている箇所を特定し、監督としてできることに注力することで間に合わせたりしました。
言ってしまえば、現場監督としては当たり前の対応なんですが、それを地道に確実に積み重ねていって、職人さんの信頼を得ていたような気がします。
「やりたいこと」を抱きつつ、不動産投資の営業マンに
ーープログラマーとは関係ない出だしですね。その後プログラマーに?
いえ、それがまだなんです。そもそも施工管理にそんなに興味がなかったなと気が付いて転職を決意しました。その頃設定していた目標の貯金額があり、それに到達するためにはどんな仕事をしたら良いかと調べたところ、不動産投資の営業という職種を見つけたんです。
最初に面接を受けた会社で内定をいただいて、働き始めました。
そこで、すぐに大活躍!といいたいところですが、入社してからの半年間はまったく売れませんでした。最初の1~2か月は入社したてで様子見をしてくれていたんですが、さすがに3カ月を過ぎるとプレッシャーが強くなってきて。
半年して、ようやく1棟売れたんです。比較的高価格帯の不動産を販売していたこともあり、とても嬉しくてそれまでの人生で味わったことのないような感動を覚えました。それからはポンポンと売れて…と言いたいところですが、また2か月程度空いて売れて、また期間をおいて売れて、といった状態でした。
それでも3年目くらいからは、ある程度コンスタントに契約をいただけるようになりました。
ただ、お客様へのアプローチ方法がテレアポで、一日800~900件電話するといったやりかたが自分には合わないなと感じられたこともあり、また貯金も目標を達成したので、やりたいことをしようと辞めることにしました。
2社目では、目標を達成することしかなかったわけではなく、他にも得るものがありました。
営業職に就いたからか、お客様と話をしていて、「この話題はお客様は興味ないな」「この話は興味ありそうだから、もっと盛り上げよう」といった、相手の話したいことや興味ないことが、感覚的にある程度分かるようになりました。
ーー「やりたいこと」とは何ですか?
ここで、今の仕事につながる「アプリの開発」が出てきます!そもそもゲームが好きで、小さいときはゲームを作りたいと考えていました。そこから、興味の対象がゲームからアプリへ移り、アプリの開発をしたいと考えるようになりました。
例えばゲームであれば、任天堂やスクウェア・エニックスなど、ゲームを販売している会社に入ればゲームが作れる!と思っていたんです。それは間違いではないのですが、アプリの開発となると、ほとんどの場合は、そのアプリを提供している会社ではなく、「開発会社」が開発しているのだと、そのときはじめて知りました。
実は、施工管理の会社にいるときから、この「やりたいこと」への興味は持っていました。しかし、行動に移すことができませんでした。
転機は、2社目の不動産投資の会社に入ったときです。営業という職につき、行動力がついたからか、アプリの開発に携わるための行動を起こすことができました。
また、そうして求人を調べていると、採用について年齢制限があることも見受けられ、そのことも転職する自分を後押ししてくれました。
IT業界へ足を踏み入れる
ーーそこで、プログラマーとしてのキャリアがスタートするのですね。
実は、まだなんです。
転職活動して入社したその会社は、プログラマー志望の自分にとってはイメージが違うものでした。
私のイメージは、入社したらすぐに何らかのコーディングの仕事があり、勉強しながらアプリを作れるものだと考えていました。
実際は、システム開発とはまったく関係のないデータ入力作業をずっとしていました。
面接ではそういった説明はなかったんですが、入社したてだから、修行としてこういったことをするのかなとそのときは思いました。でも、どうやら他の会社はそうではないようで、ちょっと違うなと思いながら作業を続けていました。
その後、システム開発の案件に携わらせてもらうようになりましたが、「いったん自分でコーディングの知識を身に付けよう」と考えるようになり、案件についての委託契約が終了すると同時にその会社を辞めることにしました。
その後、すぐに転職活動はせずに、5か月程度個人的な勉強の期間を設けました。そこである程度自分でアプリを作れるようになってから、あらためてアプリの開発ができる会社への転職活動をし始めました。
ランウェイへ
ーーようやく、ランウェイに入社するわけですね。
はい。このときの転職活動も、最初に「ここ良いな」と思った会社と縁がありました。
ランウェイの面接で受けた印象は、ちょうど面接官が複数いたんですが、社員同士の仲が良いんだろうなということでした。
また、明るいという印象も受けました。私の知っている範囲ですが、面接官が暗い会社は、会社も暗いことが多かったので、ランウェイの面接を受けた印象からも、入社したいと思いました。面接では、入社してからのことを丁寧に説明してくれたことも、好印象の1つでした。
入社して、面接で説明を受けたとおり、テスターとして3~4か月過ごした後、コーディングの仕事をさせてもらえるようになりました。もしかしたら、他の会社ではコーディングをやらせてもらえるまでもっと時間がかかるかもしれません。
自分の場合は、個人的な勉強期間があったからか、希望したら比較的早めにコーディングをさせてもらえるようになりました。この点は、とてもありがたいです。もちろん、その期待に応えられるよう、入社してからもずっと個人的にコーディングの勉強は続けています。
仕事が終わった後やプライベートな時間は、ほぼすべて個人開発にあてています。土日は、基本的に自分のアプリを作っています。コーディングの世界では、常に新たな技術や言語が開発されているので、そこについていくためには、どんどん自分で勉強して吸収していくしかないと思っています。
ーー仕事をする上での大変なことややりがいは、何ですか?
大変なことは、いくら勉強しても次の壁にすぐぶつかることですね。身に付けたスキルがあっても、別の問題が出てきて、新しいことを身に付けなければいけないことが多いです。でもこれは、大変なことでもあり、やりがいでもあります。壁にぶつかって、でもこれを解決したらすっきりするんだろうなと思って頑張って解決してすっきりする。その繰り返しで自分を高めていけるような気がします。
ーー仕事をしていて、大切にしていることを教えてください。
やりきることですね。
なにごとも、途中でやめたらそこまで使った時間がもったいないと思います。クオリティを追求しすぎるよりも、最低限のクオリティをクリアしていたら、とにかく終わらせるのが大事だと思います。
一般的には、「これを完璧に仕上げて満足したら、次に進もう」という考え方に陥りがちだと思いますが、自分は「とりあえずやろう!」派です。プレーヤーである今は特に行動あるのみだと思います。
特に、ランウェイは任せられることが多いので、自分から行動できる人にとっては、成長できる環境として最高だと思います。逆に、言われたことだけこなす受け身の人は、ランウェイは向かないかもしれません。
今後の展望、一緒に働きたい人
ーーこれからどうなっていきたいですか。
とにかく今はずっと技術者でいたいと考えています。コミュニケーションに苦手感はないので、マネジメントに向いている面もあるかもしれませんが、自分は技術者として自分のスキルを追求していく方が合っているのかもしれないと考えています。
ーーどんな人と一緒に働きたいですか。
仕事をする上で、やるべきことをやるのは最低条件ですが、その上で「楽しい人」と一緒に仕事ができれば嬉しいですね。その人がいることで仕事がしやすくなる、その人がいるだけで雰囲気が柔らかく楽しくなるような、そんな人間性を持った方とは、ぜひご一緒したいですね。
ーー「やりたいこと」のために自分で道を切り拓いてきた様子、とても参考になりました!どうもありがとうございました!
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