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SEO対策のチェックリスト【2023年最新版】

本記事では、SEOの概要から対策方法を中心にわかりやすく解説しています。
SEO対策を施し、検索流入を増加を成功させたいとお考えのWEBサイト担当者の方は、ぜひお役立てください。

SEOとは?

SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味します。
Googleなどの検索エンジンで、何かのキーワードを検索した際に、特定のWEBサイトを上位表示させるための施策を意味し、「SEO対策」とも言われています。
このSEO対策を適切に行うことで、検索流入が増加し、結果的に認知度や集客効率の向上、ブランディングなどの効果を期待することができます。

SEO(検索エンジン最適化)の仕組み

GoogleやYahoo!のような検索エンジンが、ユーザーに検索結果を提示するまでにどのような指標、アルゴリズムをしているかを理解することで、検索エンジンに評価されるために何をするべきかわかるようになります。

GoogleとYahoo!の検索エンジンについて

日本国内の検索エンジンのシェア率はGoogleとYahoo!で9割以上を超えています。
そしてYahoo!は現在、Googleの検索エンジンと同じシステムを利用しているので、基本的なSEO対策はGoogleと同じです。

検索結果の順位が決まるまでの流れ

Step1.クローリング

クローラーと呼ばれる検索エンジンのロボットは、インターネット上にある、新たなサイトや更新されたサイトを探しています。
クローラーがWEBサイトを見つけるとページからページへとリンクを辿ってサイト内を巡回し、あらゆるページの情報を取得していきます。
そのため、WEBサイト内の各ページも巡回しやすいようにする必要があります。
またWEBサイトを作っただけで勝手にクローラーが発見し、巡回してくれるわけではありません。

Step2.インデックス登録

クローラーがページ情報を取得しただけでは、検索結果には表示されません。
クローラーによって取得された情報は、検索エンジンのデータベースに登録・格納されます。
このデータベースに登録される作業を「インデックス登録」といいます。
また全ての情報がインデックス登録されるわけではなく、「クローラーに発見されていない」場合や「既に同じコンテンツが存在する」「内容が薄い」などの「サイトに問題がある」場合などの理由でインデックス登録されていないこともあります。

Step3.スコアリング・検索結果情報の提供

インデックスされたデータは、Googleの指標やアルゴリズムにより、ページを評価してスコアリングし、検索結果として提供されます。
このタイミングで、具体的な検索順位に反映されます。
このスコア付けをする作業を「スコアリング」と言い、スコアリングのルールを「アルゴリズム」と呼びます。
このアルゴリズムは日々アップデートを繰り返しているため、アルゴリズムへの理解も重要になります。

最も重要度の高いSEO対策

質の高いコンテンツ

ユーザーの検索キーワードに合ったコンテンツをユーザーにとって有益なコンテンツでわかりやすい文章・表現であれば、ユーザーやGoogleなどの検索エンジンからの評価も高まりやすくなります。

Google社のJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は「少しの情報しかない低品質のページをいくつも作るのではなく、数を絞り込んで品質がより高いページを作ろう」と述べています。

低品質の記事をたくさん作るのではなく、高品質な魅力あるコンテンツを作ることが重要になります。

E-E-A-T

Googleは、2022年12月15日に、これまで検索品質評価ガイドラインの1としていたE-A-Tに、新たに経験(experience)を表すEを加え、「E-E-A-T」に変更すると発表しました。
Expertise=専門性、Authoritativeness=権威性、Trustworthiness=信頼性に、Experience=経験が新たに追加され、それぞれの頭文字をとってE-E-A-Tとなっています。
E-E-A-Tは、Googleが検索品質評価ガイドラインで定義しているWEBサイトを評価する基準のひとつです。
簡単にいうと、コンテンツやコンテンツの制作者に、専門性や権威性、信頼性がなければ高品質なWEBサイトとして評価しないのです。
従ってGoogle やユーザーに、あなたがそのトピックの専門家であり、高品質なコンテンツであることを伝える必要があります。
例えば、ひとつのトピックスに特化してコンテンツの情報量を多くしていくことでWebサイトの専門性や権威性、信頼性が向上し、SEO上位表示化することにつながります。

E-E-A-T

専門性に特化する

専門性を高める方法として、ひとつのトピックに特化することが挙げられます。
情報を浅く広く提供するよりも、何かひとつのトピックに特化することで専門性をあげることにつながります。
また、独自の体験談を伝えることも専門性を高める方法の1つです。
一次情報(著者本人が体験から得た情報、考察など)を伝えることは、専門性に加えて経験(新たなE)にもつながります。

著者情報を明確にする

個人情報や会社情報を公開することは、信頼性を高めることにつながります。
個人情報であれば、名前、肩書き、役職、経歴、SNS、コンテンツの公開日・更新日、著者の詳細ページへのリンクなどが該当します。
詳細な著者情報を掲載したページを作成し、可能な範囲で詳しい個人情報を開示しましょう。
会社情報であれば、会社の住所、メールアドレス、電話番号、責任者、働く人数などが該当します。

専門性の高いサイトから情報を引用し、引用元を明確にする

コンテンツで引用した情報・統計データなどの情報源を明記しましょう。
また、引用元はコンテンツに信頼性を持たせるために、専用性の高いサイトからの引用するよう心掛けましょう。
専門性の高いサイトから引用することで、ユーザーや検索エンジンにも信頼性があることを提示できます。

コアウェブバイタル(core web vitals

コアウェブバイタルとは、UX(ユーザーがサイトを通じて得る体験)の質を計測するための指標のことです。 
Google がコアウェブバイタルをページエクスペリエンスシグナルに追加することを発表し、2021年6月16日に実装開始されました。
検索順位を決定するための評価基準にもなっています。
実装当初はモバイル端末の場合のみが対象でしたが、2022年2月からはPC版にも適用されました。
LCP、FID、CLSという3つの指標で構成されており、主にサイトの使い勝手、体験の良し悪しを重要視しています。

コアウェブバイタルの各数値を計測できるツールについて

Page Speed Insights
WEBサイトの読み込み速度を表示してくれるウェブツールです。
計測を行いたいURLを入力するだけで、ページごとのLCP・FID・CLSそれぞれのスコアや修正箇所、改善提案を行なってくれます。
Google Search Console
GoogleにおけるWebサイトの管理ツールです。
サーチコンソールでは、LCP・FID・CLSをそれぞれ「良好」「改善が必要」「不良」の3段階で判定し、自動で問題のあるページを検知し、レポートで該当ページをリストアップしてくれます。
「ページエクスペリエンス」という項目から確認できます。

LCP(Largest Contentful Paint )とは

LCPとは、ユーザーのページ読み込み時間を表す指標です。
Googleが推奨するスピードは、ページの読み込み開始から 最も大きなコンテンツ(画像や動画など)が表示されるまで、2.5秒以内が理想とされています。
もともとGoogleは「PageSpeed Insights」というツールを設けるなど、ページ表示速度を需要な指標としていましたが、LCPでは最も大きなコンテンツ(画像や動画など)の表示速度を対象にしています。
読み込み速度が遅いWEBサイトは著しくUXを低下させるため、必ずクリアしておきたい指標です。

FID(First Input Delay)とは

FIDはサイトの反応速度を評価する指標で「初回入力遅延」を意味します。
ユーザーがページを訪れてから最初の操作(クリック/タップなど)を行ってからブラウザが応答するまでの時間を測定します。FIDの単位は「ミリ秒」で計測され、100ミリ秒以内が理想的とされています。

CLS(Cumulative Layout Shift)とは

CLSとは、ページの読み込みフェーズで、予期せぬレイアウトの移動がどれだけ発生したかを測る指標です。
レイアウトの移動とは、Webページの読み込み中と読み込み終了後でレイアウトのずれやがたつきが起こることを指します。
どれぐらいのページレイアウトのずれがあるかを「レイアウトシフトスコア」で計測し、スコアは0(移動なし)~1(画面における最大の移動量)で表され、0.1未満が理想的とされています。
ユーザーが予想していなかったレイアウトのずれは、UXを低下させる要因としてマイナス評価対象となります。
例えば、ずれが起こると誤って広告をタップしてしまったり、「戻る」ボタンを押したつもりが瞬時にずれて、違うボタンを押してしまったりすることにつながります。
ユーザーにこうした不便をかけないように、レイアウトの移動を無くしたサイトづくりを目指しましょう。

タイトル(titleタグ)

タイトルをつける際は、上位表示したいキーワードをタイトル(titleタグ)に含めることで、Googleの検索エンジンに対してどのような内容のページなのかをアピールすることができます。
タイトルは、ユーザーが検索結果で目にすることになるので、ユーザーがひと目でそのコンテンツには、どのような内容が書かれているのか理解できることが大切です。
また、ユーザーにとって魅力的なタイトルを設定することで、クリック率の向上につながります。

タイトル(titleタグ)の付け方のポイント

・上位表示させたいキーワードをタイトルに含め、できるだけタイトルの前方に配置する
・タイトルの文字数は30文字以内を目安にする
・ユーザーにとって魅力的なタイトルで一目でどんな内容が書かれているか理解できる
・区切りは「 | 」、「 – 」等の記号を使用する
・各ページで重複のないタイトルを付ける
・キーワード同士はできるだけ近づけて配置する

見出しタグ(h1~h6)

見出しタグはh1からh6まであり、Googleなどの検索エンジンがページを適切に理解する上でとても重要です。
適切に使われた見出しタグは、検索エンジンだけではなく、WEBサイトに訪れたユーザーにとっても内容を理解しやすくなります。
見出しタグには、できるだけキーワードや関連する語句、共起語を含めるようにしましょう。
また、h1は1ページに対して1つだけ使用し、見出しタグの中で最も重要性の高いタグとなっています。
ページ内の最初の見出しタグでは<h1>、次の見出しタグは<h2>, <h3>, <h4>と数字の若い順番通りに設置することが大切です。
<h2>の中に<h3>や<h4>を何度使っても問題ありませんが、<h3>の中に<h2>を入れる、<h4>の中に<h3>を入れるなどは間違った方法です。
下記が正しい見出しタグの使い方の見本です。

見出しタグ(h1~h6)の付け方のポイント

・h1タグは1ページに対して1つだけ設定する
・不自然でなければ、h2以降の見出しにもできるだけキーワードや関連語、共起語を含める
・h2タグ・h3タグを順番通り設置する
・見出しの文字数は25文字以内を目安にする

https化(SSL対応)

httpとhttpsの違いはウェブ上のデータ通信が暗号化されているかどうかの違いです。
httpは暗号化されていない通信のため、セキュリティの脆弱性が危惧されています。
httpでは”保護されていない通信です”と警告が表示されるため、ユーザーの離脱にも影響します。
WEBサイトをhttps化(SSL対応)することで、検索エンジンからもユーザーからも安心して使用できる信頼のおけるWEBサイトであると評価されます。

被リンク

優良なWEBサイトから被リンクは、SEOで最も効果のある対策のひとつです。
ただ単純に被リンクの数が多ければ良いというものではなく、どのようなサイトからリンクされているのかやあなたのサイトのコンテンツと被リンク元のコンテンツとの関連度が重要となります。
自作自演のリンクはGoogleからのペナルティの対象となるので、やめましょう。
大切なことは、良質なコンテンツを作成し続けることで、自然と様々なところから被リンクが集まることです。

内部リンク

内部リンクには、「グローバルナビゲーション」、「パンくずリスト」、「本文中に挿入する関連ページや関連記事」、「フッター」部分のリンクなどがあります。
この内部リンクを最適化することで、クローラーが巡回しやすくなり、インデックスされやすいWebサイトとなります。
クローラーは、ページ内にリンクがあった場合、そのリンク先のページまで巡回し、インデックスします。
リンク元とリンク先ページとの関連性を考慮してリンクすることで、専門性を補うことができるため、リンク元とリンク先の両ページの品質が高まります。
関連性や品質の低いページへの内部リンクはSEOの効果はありません。
内部リンクを最適化するには、まずはWEBサイト内に関連性の高い、良質なページを増やす必要があります。
良質なページを増やすことで、関連性の高い良質なページへの内部リンクを設置することができるようになります。
そして重要なページに一定の内部リンク数を集めることで、SEOの効果も期待できます。
ただし、関連性や品質の低い内部リンクは、SEOの効果がないので、あくまでユーザーの目線に立って意味のある内部リンクを心がけましょう。
また、内部リンクのアンカーテキストにリンク先のキーワードを含めることで、SEOの評価へとつながります。

内部リンク最適化のポイント

・インデックスさせたい全てのページをリンクしクロールできるようになっているか
・リンク元と関連性の高いリンク先を設置する
・アンカーテキストにリンク先のキーワードを含める
・できるだけ画像ではなくアンカーテキストで設置する
・リンク先のページが404ページ(Not Found)やリンク切れになっていないか
・インデックス対象から外したい内部リンクにnofollowを設定しているか

グローバルナビゲーション

サイト内に必ず設置するべき内部リンクがグローバルナビゲーションです。
画像ではなくテキストリンクで設置するのが基本です。
また、ディレクトリ構造はサイトのテーマなどを考慮した上でわかりやすくまとめ、階層を深くしすぎないことが大切です。

グローバルナビゲーションのポイント

・グローバルナビゲーションが設置されているか(PC版)
・モバイルの場合にはグローバルナビゲーションの代わりとなるメニューが設置されているか
・テキストリンクで設置されているか
・カテゴリの区分は適切か、項目は多すぎないか

パンくずリスト

ユーザーが見ているページがウェブサイトのどの階層にいるかをパンくずで示す事で、ユーザーは、今どの階層にいるのかわかりやすくなり、回遊しやすくなります。
検索エンジンにとってもパンくずリストがあることで、クローラーが巡回しやすくなり、ページのインデックス整理を促すことができます。
パンくずリストはユーザビリティ、クローラビリティ両方にメリットがあるため、SEOにおいて重要な内部対策です。

パンくずリストのポイント

・パンくずリストをリンクする
・基本的には全ページに配置する
・パンくずリストの階層を簡潔にする(深すぎないようにする)
・ディレクトリ構造ではなくリンク構造にする
・できるだけキーワードを入れる

モバイルファーストインデックス(MFI)

Googleは、2021年3月末をもってモバイルファーストインデックスに完全移行することを発表していましたが、さまざまな事情により、まだ完全移行はされていません。(2023年5月現在)
しかし、現段階でもモバイルファーストインデックスの移行は進んでおり、今後、完全移行するのは時間の問題かと思います。
モバイル ファースト インデックスの今後の展開についてはこちらを参照してください。
モバイルファーストインデックスは、パソコンサイトではなくモバイルサイトをページ評価の基準とします。
つまり、検索順位の評価基準をモバイルサイトをもとにおこなわれるようになるということです。

モバイルフレンドリー対応

スマートフォン用に表示を最適化して、モバイル端末でWEBサイトをスムーズに閲覧しやすくすることで、モバイルエクスペリエンスを向上させることができます。
モバイルエクスペリエンスを高めることは、ユーザービリティやSEOの効果にもつながります。

モバイルフレンドリー対応するためのポイント

・モバイルとPCでコンテンツが同一か
・モバイル対応されていないコンテンツがないか
・横スクロールが出ていないか
・縦スクロールでページが見れるようになっているか
・タップ要素のあるボタンやアイコンの間隔が操作しやすいように適度な間隔に調整されているか
・テキストサイズが小さすぎないか
・ページの表示速度が遅くないか
・viewport(ビューポート)を設定しているか
・インタースティシャル広告が表示されていないか
・パソコンとスマホそれぞれのURLを作成した場合、相互にリダイレクト設定しているか、canonical(SPサイトに設定)とalternate(PCサイトに設定)が設定されているか

モバイルフレンドリーかを確認するツール

Googleの開発者向けモバイルフレンドリーテスト
テストするページURLを入力して「URLをテスト」ボタンをクリックすることでモバイルフレンドリーかどうか確認することができます。
Google Search Console
Google Search Console内の「モバイルユーザビリティレポート」では、サイトに影響するモバイル ユーザビリティのエラーがあるかどうかを確認できます。

URLの正規化

URLの正規化とは、同じ内容のページが複数のURLでインデックスされている場合に、URLを1つに統一することです。
複数のURLで同じページを表示している場合、検索エンジンからの評価が分散され、クローラビリティも低下してしまいます。
また、「重複URL」 と見なされ、SEOに不利な状態になってしまう可能性があります。

どのような場合にURLの正規化が必要となるのか

・「http」、「https」が統一されていない場合
・「www.」があるかないか
・URLの末尾に「index.html」「/index.php」「/」があるかないか
・URLの末尾にパラメーターがある場合

XMLサイトマップを送信する

XMLサイトマップは、Webサイト内にどのようなページがあるかを検索エンジンに理解してもらうためのファイルで、より確実に素早くインデックスしてもらうことが可能となります。
検索エンジンのクローラーが一つ一つのページを見てサイトを理解するには時間がかかるため、サイトの構造を一つのファイルにまとめたXMLサイトマップを作成することで、素早く適切な評価を受けることができます。
検索エンジンにインデックスさせるためにはGoogle Search Consoleを使って、XMLサイトマップをGoogleに送信する方法があります。
送信以降は新しいページを公開したら検索エンジンがクロールのタイミングで探してインデックスしてくれるようになります。
ページ公開後すぐにインデックスしてもらいたい場合は、公開後すぐにXMLサイトマップを送信しましょう。

robot.txtファイルの設置

robots.txtファイルは、検索エンジンに対してインデックスされたくないページをクロールされないように制御するファイルです。
クロールされるとWebサイトの評価が下がってしまうリンク切れになったページやユーザーに価値のない低品質なページ、不要なファイルを指定してブロックします。
クロール不要なコンテンツを制御することで、サイト内の重要なページをたくさんクロールさせることができます。
クロールのリソースを気にしなくてよい小規模なWEBサイトやクロールの制御が必要ない場合は、robots.txtは必要ありません。
また、このファイルが誤ってユーザーに見てもらいたい価値のあるページやディレクトリ、サイト全体、CSSファイルやJSファイルをクロールしない設定になっていないか確認しましょう。
robots.txtファイルがすでに設置されているかどうかは、ドメイン/robots.txtにアクセスすることで確認できます。
プレーンテキストファイルが表示されていれば、問題なく設置できています。
robots.txt の書き方、設定と送信」については先のリンクから確認できます。
またrobots.txtファイルは、XMLサイトマップファイルの存在を検索エンジンに伝えることができます。特に設定しなくても、検索エンジンはクロールしてくれますが、XMLサイトマップの情報を記述したrobots.txtファイルを設置することで、クローラーが快適な巡回をすることができます。

構造化データのマークアップ

構造化データのマークアップは、GoogleのクローラーにWEBサイトのテキスト情報やコンテンツ内容を適切に理解してもらうためのHTMLの記述方法のことです。
構造化データのマークアップを行ったとしても、検索順位には直接影響しません。
しかし、構造化データのマークアップを行うことで、クローラビリティを高め、クローラーがコンテンツ内容を認識しやすくなるため、Googleに評価されやすくなりSEO効果が見込めます。
また同時にユーザーもより関連性の高い情報を得ることができ、クリック数(CTR)の向上が見込めるだけでなく、※リッチリザルトが表示されるなど、検索ユーザーのクリック数を獲得しやすくなり、自然検索での流入増加が期待できます。
構造化データに関する詳細は、Google検索デベロッパーガイドを参照してください。
正しくマークアップできているかを確認するには、リッチリザルトテストツールを使用してチェックしましょう。

※リッチリザルトとは、ユーザーがページの内容を把握しやすくなるように、検索結果に追加で情報が表示されるGoogleが提供している機能です。
例えば、画像や商品情報(価格やレビューなど)、FAQ、パンくずなどの表示がリッチリザルトにあたります。
リッチリザルトには複数種類あるので、自社WEBサイトに合う構造化データを設置しましょう。
下記は、商品情報(価格やレビューなど)のリッチリザルトになります。

リッチリザルトのイメージ

301リダイレクト

301リダイレクト(URLが恒久的に変更される際に利用する転送処理)はページ自体の評価を落とさずに新規ドメインのURLに引き継ぐことができるので、SEO効果が期待できます。
コンテンツを一新し、URLを変更する等の際には、元のURLが受けているリンクパワーを失わないために正しくリダイレクトされているか確認しましょう。

押さえておきたいSEO対策

ディスクリプション(description タグ)

Googleは、ディスクリプションをSEOの直接的影響はないとしていますが、検索結果におけるクリック率の向上に影響するので、重要な項目です。
各ページごとの内容を簡潔にまとめ、ユニークで、魅力的に書く必要があります。
キーワードを冒頭付近に含めておくこともポイントです。
パソコンとスマートフォンでは表示される文字数が違うため、両方に対応したテキストの文字数が理想的です。
両方に対応すると考えると60文字から80文字程度の文字数が最適です。

ディスクリプションを作成する時のポイント

・60文字から80文字程度の文字数を意識する
・キーワードを含んでいるか(できるだけ冒頭付近に含める)
・各ページごとにユニークなディスクリプションを設定しているか
・ターゲットが魅力的に感じる文章になっているか

画像のalt属性と画像最適化

クローラーに画像をコンテンツとして適切に評価してもらうためには、画像の内容を説明する補足テキストを設定する必要があります。
本文テキスト内に関連する画像を使用することによって、ユーザーにとっても視覚的に情報を認識しやすくなります。
結果的に、ユーザビリティが高まり、評価されやすいページにすることができます。
検索エンジンは、画像に描かれた内容や役割まで理解できませんが、画像に設定されているaltタグを読み込むことで、意味を正しく理解し、ページ全体の内容を把握できるようになります。
また、Googleでは、WEBページだけでなく「Google画像検索」からWEB上にある画像を検索するすることもできます。(Google画像検索は下記の画像参照ください)
altタグ内でキーワードを使うことによって、Google画像検索」で上位表示を狙えるようになります。
画像検索からの流入数を増やすことができ、場合によっては大きな流入元となります。

画像をアップする際、ファイルサイズによってはページの読み込み時間が遅くなる原因となるので、元のファイルをアップロードしてブラウザに縮小させるのではなく、表示サイズに合わせたファイルサイズに変更することが必要です。

画像最適化のポイント

・表示する画像内容が伝わるalt属性を設定する
・altタグ内でキーワードを使う(キーワードの無理な詰め込みはペナルティ対象となるので気をつけましょう)
・保存ファイル名は画像の内容を意味しているか(画像ファイル名は英語が望ましい)
・画像のファイルサイズ、容量は適切か
・装飾目的の画像の場合はalt属性を空にする
・背景画像として使用する場合を除き、画像をCSSで指定しない
画像サイトマップを使う

動画の最適化

動画のタイトル・内容が、ユーザーが検索したキーワードと合致し、ページの内容と関連性の高い動画を掲載することで、上位表示されやすくなります。
最適化された質の高い動画を掲載することで、ページ自体の評価も上がり、上位表示されやすくなり、検索流入からの増加が期待できます。
また、動画はSNSで共有されやすいという利点や検索結果の強調スニペットの一つでもあることから、こちらからの流入も見込めます。
詳しい「動画のベストプラクティスについて」はこちらを参照ください。

動画最適化のポイント

・キーワードを意識した動画のタイトル・内容にする
・ページの内容と関連性の高い動画を掲載する
・動画サイトマップの送信
構造化データのマークアップ
・ユーザーがクリックしたくなるようなサムネイルを用意する
・ページ内のテキスト情報を充実させる
・robots.txtやnoindexタグでページがブロックされていないか
・動画に適切な HTML タグを使用する(<video>、<embed>、<iframe>、<object> など)

コンテンツの鮮度

WEBサイトをリリース後、なにも更新せずに放置してしまうと検索エンジンのクローラーも来なくなり、WEBサイトの評価も徐々に落ちていきます。
Googleは、鮮度の高いコンテンツが期待される場合、記事の新しさも評価の基準になります。
更新頻度が高く、質の高いコンテンツの発信や記事のリライトを継続することで、SEOの評価が上昇します。

インタースティシャル広告

過度なインタースティシャル広告(アプリやWebサイトのインタフェースにポップアップとして表示される広告)はユーザーが本来見たいコンテンツやページのアクセスを妨げるため、Googleが評価を下げることを明言しています。

ディレクトリ構造

クローラーが認識しやすく、ユーザーが遷移しやすいディレクトリ構造にすることが重要です。
ディレクトリ階層が深すぎず、簡素で利便性の高いディレクトリ構造を作りましょう。

ディレクトリ階層のポイント

・階層が深くなるにつれてページ数が増えるツリー構造に設計する
・ディレクトリ階層はTOPページを含め4階層以下にする
・3クリック以内でトップページから目的のページへ遷移できるサイト構成にする
・重要なページはトップページからのリンクを設置する
・ディレクトリ毎に特定テーマのコンテンツを集中させる

重複コンテンツ

検索エンジンから他社サイトのコピーコンテンツ(重複コンテンツ)と判断された場合、ペナルティを受けたり、検索結果に表示されなくなる可能性があります。
重複コンテンツは、競合サイトだけでなく、自社WEBサイト内でもURLの最適化ができておらず意図せずに発生する場合もあります。しかし自社サイト内での重複は多くの場合ペナルティの対象とはならない場合が多いようです。
Google Search Consoleの「手動による対策」から重複コンテンツの確認を行うことができます。
「問題が検出されませんでした」と表示されていれば、ペナルティを受けているページはありません。

重複コンテンツの注意点

・テキストを引用する場合、引用タグを使用しているか
・画像や動画を引用する場合、出典などの記載があるか
URLの最適化を行う

外部リンク

元のページと関連性のない遷移先ページへのリンクしていないか、遷移先ページのリンク切れや404エラーが発生していないか、過度なリンクを設置していないか、アンカーテキストが「コチラへ」等の重複したものになっていないか、アンカーテキストの内容に沿ったページへ遷移されているか確認しましょう。

日付の記載

コラムやブログ、記事ページ等に公開日や更新日を記載する。
コンテンツの内容によっては、Googleは鮮度の高い情報を評価するので、記事の情報鮮度を伝えることも大切です。

URL文字列

URLはできるだけコンテンツの内容が想像でき、文字列が長すぎないURLに設定する。
検索エンジンのコンテンツの理解にも役立ち、ユーザーにも扱いやすいURLとなります。

URL文字列で気をつけるポイント

・コンテンツの内容が想像できるURLか
・文字列が長すぎないか
・意味のある単語(英語、ローマ字、数字)を使用する
・可能であればURLにキーワードを含める
・アンダースコア「 _ 」ではなくハイフン「 – 」を使用する

手動ペナルティを受けていないか

Google Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」の項目の「手動による対策」の警告を出されていないか確認し問題があれば、改善しましょう。

セキリティ問題

Google Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」の項目の「セキュリティの問題」で「有害なコンテンツ」「一般的ではないダウンロード」の警告が出ていないか確認し問題があれば改善しましょう。

インデックス

Google Search Consoleの「インデックスのカバレッジ」では、クローラーがクロールできずにインデックスされていないページが「エラー」表示されます。
「エラー」や「有効(警告あり)」「除外」がないか「インデックスのカバレッジ」から確認しましょう。
何も問題なく正常にインデックス登録が行われている場合は「有効」となります。

Google Search Consoleの「URL検査」では、各ページのインデックス状況の確認やインデックス登録リクエストができます。

インデックスについての確認事項

・インデックスを許可しているページ数と実際のインデックス数に大幅な違いがないか
・どこからもリンクされておらず、孤立しているページがないか
・インデックスさせたいページがインデックスされているか、noindexタグが入っていないか
・インデックスさせたくない不要なページがnoindex化されているか
・サイト内の検索結果ページのようなパラメータが付くページがインデックスされないように設定しているか

サーバー

使用しているサーバーが適切か(国内サーバー推奨)
サーバー構成はサイトの表示速度に影響を与えるため、高速サーバーを使うことで、Core Web Vitalsのスコアも良くなり、SEOの評価にも大きく関係してきます。
また、サーバーやプラグインなどの定期的なメンテナンスも必要です。
CMSやプラグインの脆弱性を狙ったマルウェアなどのセキュリティリスクから守ることにつながります。

商品レビュー/コメント欄(UGC)

ECサイトでの良質な商品レビューや記事ページでのコメントを多数集めることは、CVRの向上やユーザーからの信頼獲得だけでなく、SEO上の効果もあります。
商品レビューやコメント欄など、第三者が投稿できる仕組みにしている場合には、コメントスパムを避ける為に、リンク先を辿らないnofollow属性を設定しておきましょう。

プライバシーポリシー

サイトにプライバシーポリシーを掲載しましょう。

画像サイトマップ

画像サイトマップを使用すると、サイト上の画像の詳細情報を Googleクローラーに伝えられます。
それによって、サイト内に存在する画像が検索結果で検出されやすくなる為、Google 画像検索結果でサイトの画像が見つかる可能性が高まります。

まとめ

今回は「SEO対策のチェックリスト【2023年最新版】」についてお伝えしました。
SEO対策は一朝一夕で成果が出るものではなく、地道な作業をコツコツ繰り返し継続していくことが大切です。
筆者の主観としては、ユーザーにとって質の高い有益なコンテンツを作ることが一番大切なことかと思います。
検索エンジンに正しく評価されるよう最適化することはもちろん大切ですが、質の高い有益なコンテンツをユーザーに届けることで、見込み客の獲得やサイトへの信頼性の向上となります。
そしてそれはSEO対策にもつながります。
結局はユーザーに何を伝えるのか、どのように伝えるのかが重要です。

では今回はこの辺で。

この記事の著者

イノウエ リョウヘイ

プランナー/ディレクター/マーケター

ECサイト、ブランドサイト、コーポレート、採用サイト、オウンドメディアなどのウェブサイト制作やプランニング、マーケティングについて、私のナレッジを発信しています。

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